ブイヨンの意味と調理用途

ブイヨンの特徴

ブイヨンは主にコンソメスープなどの料理に使用されていますが、日本ではこのコンソメとブイヨンが混同しているかもしれません。


ちなみにブイヨンやフォンは出汁ですがコンソメはスープですから、本来は原料と料理という明確な差があります。


従って、コンソメを作る際にはブイヨンは必要不可欠な原料となるわけです。実際に市販されているコンソメとブイヨンは、どちらも塩分が含まれており、手軽で簡単に使えるようになっています。


ただ、湯で溶いて比較してみるとわかるのですがそれぞれ特徴があり、コンソメはしっかりとした味つけされた澄んだスープで、ブイヨンは素材の味が勝った少し濁りのあるスープとなります。


日本でよく使われる固形タイプのブイヨンはスープの原料ですが、顆粒状のタイプはいろいろな料理の下味に使用されているようです。


又、本来塩味の強い味が特徴の料理で、健康上の理由からどうしても塩分を控えたい時などは、ブイヨンが隠し味としての役割も果たし、美味しい減塩料理に貢献しています。


応用例としては日本的な肉ジャカなどの煮物料理でも活用されており、もともと和風料理は昆布とかつおや煮干しからとったダシなどが主流で、塩やしょうゆ、みりん、味噌などで調味しますが、ここにブイヨンを加えると味わいの深いおいしさとなるのです。